第一話からの流れを崩さないように、劇場版の冒頭約3分ほどはカットされ、
炭治郎・善逸・伊之助が無限列車に乗車し、車両の扉を開けるところから
始まりましたね。
「うまい!」を連呼しながら、ふくちゃんたちが作った牛鍋弁当を食べている煉獄さん。
この前後に新カットが3つほど入り、OP初お披露目となりました。
カットされたお館様とあまね様のお墓参りシーンはOPに入れられていました。
映画とは異なるアングルで墓地を見渡すお二人の視線の先には
数えきれないほどの墓石が並んでおり、鬼殺隊と鬼たちの何世紀にも渡る
過酷な戦いを思い知らされます。
(OPについてはまた別の記事で書く予定)
自己紹介する炭治郎に
「ここに座るといい」
と促す煉獄さん。
劇場版でこのシーンを見た私が煉獄さんの沼にはまったのはこの瞬間。
(第一話であの隊士にかけたのは
「ここに座るがいい」
でしたが、「と」の方が耳触りが良い気がします。)
横に座る炭治郎のことを
「溝口少年」
と呼ぶ煉獄さん。
これは福岡県筑後市にある溝口竈門神社と関係があるのでは、
という考察もあります。
こういうさりげなく好奇心をくすぐってくるところが
「鬼滅の刃」の面白さの一つだと思っています。
そこへ現れたとてつもなく顔色が悪い車掌さん。
原作での炭治郎は、切符を切られる前に「嫌な感じ」を察知していましたが、
アニメではその様子は描かれていないようです。
鋏の音からの煉獄さんの目元アップ。
何度見ても痺れます。
![](https://kimetsu-life.net/wp-content/uploads/2021/10/IMG_8019-725x504.jpg)
そしてここからは煉獄劇場(其の一)開幕です。
スペースの問題からなのか第一話とは違う体勢での
「炎の呼吸 壱の型 不知火」
この時のエフェクトの美しさと迫力に、初見では映画館で涙していました。
また、このシーンはドルビーシネマで観た時の
スクリーンの漆黒と不知火の炎のコントラストが凄まじく、
実際に目の前に漁火が見えている感覚に陥りました。
4人が他の車両へと向かうシーンの後のカットも追加されたものでしたね。
劇場版の予告で使われていたものだと思います。
車掌さん以外にも「幸せな夢」魘夢に協力していた人が
列車内にいたということなのでしょうか。
2匹目の鬼とのシーンも劇場版オリジナル。
ここでは伊之助と乗客をお姫様抱っこで助ける煉獄さんももちろん素敵なのですが、
私の心拍数がより早くなるのは「炎の呼吸 弐の型 昇り炎天」を繰り出す前、
日輪刀の鯉口を切る手元のアップ。
![](https://kimetsu-life.net/wp-content/uploads/2021/10/IMG_8018-699x504.jpg)
力強さと品の良さが漂うこの絵(アニプレックスで購入した絵葉書です)は
ずっと見ていられます。
2匹目の鬼を倒し、一瞬のギャグシーンを経て、魘夢に雇われた(?)4人の子供たちが
動き出します。(チーム魘夢の詳細については謎。)
炭治郎の夢。
禰豆子以外の家族を失ったあの日と同じ雪景色の中、
花子と茂に出迎えられ、日輪刀を落とし、二人に駆け寄り、
抱きしめながら号泣する炭治郎。
この時の花江さんの演技は一緒に泣かずにはいられないくらい
気持ちが込められているように感じます。
夢の中で家族と幸せな時間を過ごす炭治郎。
その様子を不敵な笑みを浮かべながら察知する魘夢。
この二人は「心は原動力」という共通認識を持っていますが、
その方向性は全く違います。
魘夢は鬼になる前から人の心をガラス細工のようにもろく、
簡単に壊せるものだとし、弄んで楽しんでいたようです。
(劇場特典の煉獄零巻に記載あり)
一方炭治郎はの「心」の捉え方はカナヲちゃんとの会話でのあのセリフの通り。
![](https://kimetsu-life.net/wp-content/uploads/2021/10/IMG_8020-717x504.jpg)
この二人の戦いは「鬼滅の刃」が「鬼滅の刃」であるために不可避だったと思います。
といった感じであっという間の25分間。
次回予告で
「煉獄さんの修業を受けてみたい」
と張り切る炭治郎に
「私もそれを見てみたいよ」
と語りかけておしまい。
それでは!
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